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strangeのブログ

サッカー、野球、アメフト、バスケットなどなどスポーツに関するデータを紹介!

【プロ野球】オープン戦とシーズンの相関を調べて分かった3つの事

WBCが盛り上がる中で、各球団はオープン戦を行っている。

オープン戦はシーズンと違い必ずしも勝利を目指す訳ではない。

例えば終盤に勝っていても勝ち継投の投手を投入しないこともある。

それでも試合を見ている我々ファンからすると、なるべく勝ってシーズンの戦いに繋げて欲しいと思う。

そこでオープン戦とシーズンの勝率の相関を調べた。

データとしては相関があると面白いが、相関がなかれば気楽に見られるだろう。

対象としたのは過去5年のデータ。

 

年度別の相関

まずは、過去5年のオープン戦とシーズンの勝率の関係をグラフに示す。

 

f:id:TCDumplings:20170319235442p:plain

なんとも言えないグラフになっている。

例えば2012年の横浜DeNAオープン戦で勝率0.647を記録しながら、シーズンではこの5年で最低の0.351を記録した。

それに対して2014年のヤクルトはオープン戦で0.083(!)を記録しながら、シーズンでは0.426だった。

この様に全体としてみるとオープン戦とシーズンの勝率には相関が無いと考えられる。

実際に相関係数を計算すると以下の表の通り。

相関係数が大きいほど両者の関係は強い)

f:id:TCDumplings:20170320004815p:plain

もっとも相関が高い2013年でも0.552と相関があるとは言い難い。

したがって、全体として見るとオープン戦の勝ち負けにはこだわる必要はないと言える。

チーム別の相関

次はチーム別の相関を示す。

f:id:TCDumplings:20170320005508p:plain

ほとんどのチームに相関がないと言えるが注目すべきは横浜DeNAと中日。

横浜DeNAは強い負の相関を持っている。

つまり、横浜DeNAオープン戦の成績が悪い年にシーズンの成績が良いことになる。

それに対して、中日は強い正の相関を持っている。

つまり、中日オープン戦の成績が悪い年にシーズンの成績が悪いことになる。

したがって、横浜DeNAと中日のファンはオープン戦の成績を気にする必要があると言える。

(ちなみに自分は中日ファン

まとめ

分かったことは以下の3つ。

・全体としてみるとオープン戦とシーズンの勝率には関係がない。

横浜DeNAオープン戦の成績が悪い年にシーズンの成績が良い。

 =横浜DeNAオープン戦の成績が良い年にシーズンの成績が悪い。

中日オープン戦の成績が悪い年にシーズンの成績が悪い。

 =中日オープン戦の成績が良い年にシーズンの成績が良い。

オープン戦の楽しみの1つになればうれしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

プロ野球選手データ名鑑2017 (別冊宝島)

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付録

横浜DeNAと中日はオープン戦とシーズンの勝率に強い相関があるので、関係式を導出して今シーズンの成績を予測してみる。

関係式

横浜DeNA:シーズンの勝率=-0.2865×オープン戦の勝利率+0.5864

中日:シーズンの勝率=0.3884×オープン戦の勝利率+0.3376

現状での予測

横浜DeNA:0.456

中日:0.467

【NBA】ハーデンはMVPを取れるか?

ヒューストン・ロケッツのJ・ハーデンが好調だ。

今シーズンはポイントガードとしてプレーしていて、得点だけでなくアシストでも活躍を見せている。

トリプルダブルは15回記録していて、ウェストブルックの32回に次いで2位に付けている。

チームもウェスタンカンファレンス3位でプレーオフ進出は間違いないだろう。

個人的に好きな選手なのでMVPを取って欲しいが、その可能性はあるのか?

それを検証する。

 

Value Over Replacement PlayerとMVP

Value Over Replacement Playerと言う指標がある。

これは選手の総合的な価値を表す指標で、各チームがすぐに獲得できる選手と比べ、どれくらいチームに勝ちをもたらしているかを示している。

つまりValue Over Replacement Playerが3ならば、その選手はチームに3勝をもたらしていると考えていい。

この指標のTOP5とMVP選手を過去10年比べてみる。

f:id:TCDumplings:20170312231440p:plain

(赤字がMVP受賞者)

まずこの表を見るとL・ジェームスの素晴らしさが際立つ。

2006-07シーズンから7シーズン連続でぶっちぎり1位

衰えたと言われる近年も5位以内を維持している。

ヤバいとしか言いようがない。

引退した後にM・ジョーダンと比べてどう評価されるか…

 

閑話休題

この表から分かる通り、やはり1位の選手がMVPを取る確率が非常に高い

また2014-15シーズンは2位のハーデンがMVPを獲得したが、値的には1位のカリーと僅差。

それ以外の3位の選手が獲得したパターンを見ると、選手自身が印象的な活躍&チームが飛躍が条件であることが分かる。

この2つの条件を考えるとハーデンのMVP獲得は難しい

まず印象度ではトリプルダブルを連発し、得点数が1位のウェストブルックが飛びぬけている。

またチームは好調だが、ウォーリアーズ、スパーズの後塵を拝している。

ハーデンがここからMVPを取るには、自身がさらに爆発しチームを更に押し上げることが必要だろう。

今年のハーデンならそれが出来ると思わせてくれるし、ぜひやって欲しい。

レスターシティの失速の理由

先日の記事で昨シーズンの結果からは、今シーズンの失速は予想出来なかった、と結論付けた。

strange.hatenadiary.jp

では今シーズンの失速の原因は何なのか?

それを今回の記事では分析する。

なお、以下のデータはラニエリ監督時代の物で、連勝した最近2試合は考慮していない。

続きを読む

レスターシティの今年の失速は予測可能だったか?

岡崎の所属しているレスターシティプレミアリーグ)が今シーズン苦戦している。

昨シーズンはプレミアリーグで1位になったが、今シーズンは降格一歩手前の17位。

主力を温存したとは言え、FAカップでは3部のチームに敗れてしまった。

その上、ラニエリ監督も解任された。

www.footballchannel.jp

苦戦の要因として、カンテの退団や相手の研究が進んだ、など色々な要因が挙げられている。

では昨シーズンの結果から今シーズンの失速は予測できたか?を考える。

 

昨シーズンの考察

昨シーズンの得点数、失点数。

ここでは過去5試合の得点数、失点数を平均することで、相手の強さやホームアウェイの違いなどノイズ要因の影響を薄める。

(グラフ横軸の1は1~5節の平均を、2は2~6節を示す)

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まずは得点。

16節から若干の失速をみせるが、V字回復。

2回り目に入る後半戦も失速することなくシーズン終了。

つまり、一度対戦して警戒し、研究をしているチームに対しても得点数を維持出来ていたことが分かる。

次に失点。

序盤戦は2点以上だったが、中盤戦からは1点以下と素晴らしい結果。

守りに関しても相手に攻略された様子はなく、むしろ相手の研究が進んでもその固さは変わらなかったことが分かる。

 

まとめ

昨シーズンの結果からは今シーズンの失速は予想できなかっただろう。

実際に昨シーズンの終盤には、失速する失速すると何度も言われていたが優勝まで走り切った。

昨シーズンの戦いが感動的だっただけに、ここからの盛り返しに期待したい。

 

 

未到 奇跡の一年 (ベスト新書)

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レスターの奇跡

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wbcにおける青木の起用法

 

 

いよいよWBCが始まる!

そんな中で個人的に気にしているのが青木の起用法だ。

日本代表唯一のメジャーリーガーとしてWBCに参加してくれる青木。

小久保監督としてはそんな青木を起用しない訳にはいかない。

すでに青木、山田、菊池の、3人で1、2番を形成する事を明言している。

www.chunichi.co.jp

 

問題は青木の守備位置だ。

昨年の親善試合を見ていると左翼は筒香、右翼は鈴木誠が固い。

中堅は秋山が有力と考えられるだろう。

では青木はどこを守るのか?

以下、メジャーでの青木の各守備位置での出場イニング数とUZR。

 

f:id:TCDumplings:20170220174233p:plain

 

f:id:TCDumplings:20170220174654p:plain

 

ヤクルト時代は主にセンターを守っていたが、メジャーでは主にライトとレフトを守っている。

特に過去2年は主にレフトを守っている。

昨年は3年ぶりにセンターを守ったが、UZR/150を見ると、不慣れさが出てしまっているだろう。

つまり、青木に最大の力を発揮してもらうにはレフトで起用するのが最適だと言える。

しかし左翼は筒香が確保しており、筒香をDHに回す必要がある。

そうするとDHでの出場が考えられる内川が…と連鎖が生まれてしまう。

個人的には折角出てくれた青木をレフトに、大谷が居なくなったDHに筒香を配置して欲しい。

代表はタレントが揃うので慣れないポジションでの起用も出てくるが、GG佐藤の例もあるように選手が慣れ親しんだポジションで起用して欲しい。

 

 

 

WBC 侍ジャパンの死角

WBC 侍ジャパンの死角

 

 

 

Statcastのススメ

日米ともに野球はキャンプに入る時期で、いよいよ球春到来。

そんな中ファンの我々は新シーズンへの期待を高まらせている。

そこで新シーズンをもっと楽しむために、昨シーズンのデータで遊んでみよう。

今回はStatcastを使う。

 

m.mlb.com

Statcastはメジャーリーグの各球場に設置されたレーダーから、投球、打球の速度や回転数、野手のスピード、補給までのルートの効率などを測定するシステム。

(このレーダー、軍用らしい…さすがアメリカ)

Statcastから得られたデータの一部が上記のMLB公式サイトに掲載されている。

そこからいくつかデータを抜き出し、分析してみた。

 

 打球速度と飛距離の関係

f:id:TCDumplings:20170206212911p:plain

飛距離が460ft(約140m)以上のホームランとその打球速度(厳密には初速度)の関係が上のグラフ。

まず、460ft以上飛ばすには105mph(約169kmh!)の打球速度が必要なことが分かる。

また、この飛距離のレベルでは打球速度と飛距離に相関は無いことが分かる。

 

 打球角度と飛距離の関係

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今度は角度と飛距離の関係。(deg=度)

単純な物理で考えると45度が最も飛距離が出ると考えられるが、実際は30度付近が最適なことが分かる。

速度の場合と同様に、角度と飛距離に相関はない。

また、打球角度が18度にも関わらず一番飛ばしているのは、G・スタントン…

流石の規格外ぶり。WBCも楽しみ。

 

球速と打球速度の関係

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最後に球速(投手の投げた球の速度)と打球速度の関係。

速い球を打ち返せば速い打球になると考えがちだが、そんなことはない

 

まとめ

今回はかなり簡単な分析だったが、一般的なイメージとは違う結果が出て面白かった。

今回は紹介していない測定項目もかなりあるので、今後もいろいろ見ていきたいと思う。

 

 紹介

いまやセイバーメトリクスは一般的な知識になってきた。

そんな状況で、実際の球団はStatcastをどう使っているか?を以下の本で知ることが出来る。

特にビッグデータ・ベースボールは、本としても読みやすく、面白いのでおすすめ。

 

 

 

【WBC】WARで見るアメリカ代表の本気度

いよいよ後約1ヶ月後にWBCが始まる。

まだどの国も全てのメンバーを公表している訳ではないが、主要なメンバーは発表されている。

そんな中、毎回注目されるのがアメリカ代表だ。

決勝ラウンドの開催国でありなが、毎回本気を出していないと言われている。

実際、ここまでの3大会では優勝を成しえていない。

今回はついに本気を出していると言われているが、その本気度をWARという指標で測ってみる。

出場予定のメンバーは以下の記事を参照した。

m.mlb.com

m.mlb.com

 

m.mlb.com

m.mlb.com

そもそもWARとは?

その選手を打撃、走塁、守備など総合的に評価するために作られた指標。

詳しい計算式は省略するが、投手で言えば勝ち数、打者で言えば打点など他の選手の影響が大きい指標は使わず、その選手の能力を示すFIPやwOBAと呼ばれる指標を使う。

つまり、その選手が現在有している能力を示しているため、WARが高い選手はWBCでも活躍が期待できると言える。

 

今回の記事では、「WARは高いほど良い」と理解してもらえれば大丈夫です。

(WARが3.0の選手は、メジャーリーグの代替可能選手(4Aレベル)に比べてチームに3勝分の貢献が出来ることを示す。)

詳しくは以下を参照。

www.fangraphs.com

投手

先発、中継ぎともに3人で回し、抑えが1人居ることを想定する。

先発

理想

N・シンダーガード(Noah Syndergaard):6.5

M・シャーザー( Max Scherzer):5.6

R・ポーセロ(Rick Porcello):5.2

 計:17.3

現実

C・アーチャー(Chris Archer):3.1

M・ストローマン(Marcus Stroman):3.6

計:3.1+α

 

中継ぎ&抑え

理想

A・ミラー(Andrew Miller):3.0

A・リード(Addison Reed):2.6

Z・ブリットン(Zach Britton):2.5

C・デベンスキー( Christopher Devenski):2.2

計:10.3

現実

A・ミラー(Andrew Miller):3.0

N・ジョーンズ(Nate Jones):1.8

L・グレガーソン(Luke Gregerson):1.2

M・ギブンズ(Mychal Givens):1.2

計:7.2

 

総計

理想:27.6

現実:10.3+α

 

考察

先発、中継ぎともに理想と現実にかなり差がある

その上、3人目の先発はまだ決まっていない。(間違えていたらごめんなさい)

シャーザーやTOP3には入っていないがカーショウやバーランダーの参加も噂されていたので、この現状は悲しいところ。

先発投手は高給取りが多い上、エースクラスの離脱はチームに大きな影響を与えるため球団側は出しにくいという事情はあるので仕方ないが…。

その上選手たちも、WBCで怪我を負ってシーズンを投げられないリスクは負いたくないだろう。

本気度:30%

 

野手

簡略化のため、各ポジション1人ずつの比較。

 

捕手

理想

J・ルクロイ(Jonathan Lucroy):4.5

現実

J・ルクロイ(Jonathan Lucroy):4.5

 

一塁手

理想

F・フリーマン(Freddie Freeman):6.1

現実

P・ゴールドシュミット(Paul Goldschmidt):4.8

 

二塁手

理想

B・ドージャー(Brian Dozier):5.9

現実

I・キンズラー(Ian Kinsler):5.8

 

三塁手

理想

J・ドナルドソン(Josh Donaldson):7.6

現実

N・アレナド(Nolan Arenado):5.2

 

遊撃手

理想

C・シーガー(Corey Seager):7.5

現実

B・クロフォード(Brandon Crawford):5.8

 

左翼手

理想

K・ブライアント(Kris Bryant):8.4

(ブライアントは様々なポジションで出場しているが今回はレフトで)

現実

C・イエリッチ(Christian Yelich):4.4

 

中堅手

理想

M・トラウト(Mike Trout):9.4

(全選手中No.1)

現実

A・ジョーンズ(Adam Jones):1.4

 

右翼手

理想

M・ベッツ(Mookie Betts):7.8

現実

G・スタントン(Giancarlo Stanton):1.7

 

総計

理想:57.2

現実:33.6

 

考察

理想と現実で20の差がある。

捕手を含めた内野陣は、各ポジションでTOP5に入る選手をほぼ集められていて、いわゆるオールスタークラスの選手が揃った。

それに対して外野陣は物足りない

特に、現代最高の選手であるトラウト、そのトラウトとMVPを争ったベッツの不出場は落胆してしまう。

(ベッツは怪我の影響がありそうだが…)

怪我の影響でWARがそこまで伸びなかったスタントンがどこまで活躍出来るかがカギになりそう。

本気度:40%

 

まとめ

投手、野手の合計WARの差は40。

つまり、理想チームと現実チームはペナントレース40ゲーム差があると言える。

昨シーズンの広島と中日が30ゲーム差ということを考えると、かなり大きな差であることが分かる。

本気度は35%程度だと思う。

特に、投手、野手ともに最高クラスの選手が不出場なのは痛い。

そういう選手が参加することでWBCの価値も上がってくると思うのだが…

WBCでアメリカが優勝するには、野手陣が通常通りの力を出し、投手陣がステップアップすることが必要だろう。

なんにしてもWBCが楽しみだ。

 

予習材料

 メジャーにどんなスター選手が居て、昨シーズンはどんな成績を残したのか。

個人的にまずは、sluggerを購読することを勧める。