先日の記事で昨シーズンの結果からは、今シーズンの失速は予想出来なかった、と結論付けた。
では今シーズンの失速の原因は何なのか?
それを今回の記事では分析する。
なお、以下のデータはラニエリ監督時代の物で、連勝した最近2試合は考慮していない。
得点と失点の経過
前回の記事と同様に5試合の平均得点、失点の経過を示す。
昨シーズンと比べると、得点も失点も悪化している。
特に16節以降は得点が減少し、失点は増加する悪循環に陥っている。
更に詳細に昨シーズンと今シーズンを比較する。
詳細な比較
様々な指標で昨シーズンと今シーズンを比較した表を以下に示す。
今回示した指標のほとんどが悪化している。
特にインターセプト数、空中戦デュエル勝利数は大きく低下している。
これは色々な所で言われているカンテ退団の影響がデータにも表れていると考えられる。
つまり、中盤でのカンテが担っていたインターセプト、守備時のデュエルを今シーズンは埋めきれなかった、ということだろう。
唯一良化しているのはパス成功数。
これは相手チームがレスターシティのカウンターを警戒して、ボールを回させている状況にあることを示している。
今後の展望
監督が交代したとは言え、選手の入れ替えは行えないため格段に改善することはないだろう。
ただ、枠内シュート数は大きく低下している訳ではないので、得点力は回復する見込みもあるだろう。
また、監督交代の時に気を付けたいのは振り戻しの効果。
この効果は、運の要素によって実力以上に成績が悪化しているチームはある時期で復調することを指す。
以下の書籍に非常に詳しい分析がしてあるので、一読して欲しい。
実際に監督交代後は2連勝している。
これからどこまで上がるか、楽しみだ。