ヒューストン・ロケッツのJ・ハーデンが好調だ。
今シーズンはポイントガードとしてプレーしていて、得点だけでなくアシストでも活躍を見せている。
トリプルダブルは15回記録していて、ウェストブルックの32回に次いで2位に付けている。
チームもウェスタンカンファレンス3位でプレーオフ進出は間違いないだろう。
個人的に好きな選手なのでMVPを取って欲しいが、その可能性はあるのか?
それを検証する。
Value Over Replacement PlayerとMVP
Value Over Replacement Playerと言う指標がある。
これは選手の総合的な価値を表す指標で、各チームがすぐに獲得できる選手と比べ、どれくらいチームに勝ちをもたらしているかを示している。
つまりValue Over Replacement Playerが3ならば、その選手はチームに3勝をもたらしていると考えていい。
この指標のTOP5とMVP選手を過去10年比べてみる。
(赤字がMVP受賞者)
まずこの表を見るとL・ジェームスの素晴らしさが際立つ。
2006-07シーズンから7シーズン連続でぶっちぎり1位。
衰えたと言われる近年も5位以内を維持している。
ヤバいとしか言いようがない。
引退した後にM・ジョーダンと比べてどう評価されるか…
この表から分かる通り、やはり1位の選手がMVPを取る確率が非常に高い。
また2014-15シーズンは2位のハーデンがMVPを獲得したが、値的には1位のカリーと僅差。
それ以外の3位の選手が獲得したパターンを見ると、選手自身が印象的な活躍&チームが飛躍が条件であることが分かる。
この2つの条件を考えるとハーデンのMVP獲得は難しい。
まず印象度ではトリプルダブルを連発し、得点数が1位のウェストブルックが飛びぬけている。
またチームは好調だが、ウォーリアーズ、スパーズの後塵を拝している。
ハーデンがここからMVPを取るには、自身がさらに爆発しチームを更に押し上げることが必要だろう。
今年のハーデンならそれが出来ると思わせてくれるし、ぜひやって欲しい。